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餅を投げる                      
                 ――土木・建築豆知識1               2000.6.1

「家を建てて餅を投げないということは、神社へ参拝して鳥居だけ見て 帰るようなものだ」
・・・徒然草(吉田兼好)より

すいません、又嘘です。さすがの兼好法師もそんなことは言ってないと思います。
しかしながら住宅建築の一番の華といえば棟上(むねあげ…注1)、そして棟上の クライマックスが
餅投げであることは万人の認めるところでしょう。

  注1:お約束ですので言っておきますがワコールとかトリンプには関係ありません。建前(たてまえ)とも言います。
     屋根の一番上の水平方向の木を棟木(むなぎ)と呼び、これを取り付ければ家の骨組みはほぼ完成
     ということで、お祝いをするわけです。 

屋根の一番上の色の濃い
水平の柱が
棟木です。


最近は、建売住宅が増えて当地でもめっきり減ってしまったこの風習ですが、先日立派な餅投げに立ち会えました。 
せっかくですので、このページでご紹介したいと思います。

A.何を投げるか?
   

1.紅白の餅。単三電池は大きさ
比較のため。お米屋さんで一個
パックを用意してくれます。
2.コインを紙に包んだ物
 8888円が「末広がり」
 で標準金額。
硬貨写真1
3.お菓子のミニパックも
 重要なアイテム。
4.お施主様と当社の名入りの
 鶴亀手ぬぐい。
お菓子写真 手ぬぐい写真


B.一連の行事

柱写真  なんだか七夕の笹飾りのようです
 が、
これは「棟上のお祝いをやるよ」
 と
いうご近所への予告です。
 白い手ぬぐいだけが普通ですが、今回は
 カラフルなタオルもアレンジされました。
 屋根に登ったお施主と関係者一堂は
 神様にお供物を捧げ、四方に向かい
 拝礼をします。
餅投げ写真1  不鮮明で申し訳ありませんが
 餅を投げているところです。
餅投げ写真2  拾う人々。この日は推定200人程の人たちが
 開始の1時間以上前から集まりました。

*全体に画像が不鮮明で申し訳ありません。 次の機会に又撮りなおしたいと思います。

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